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DAAD友の会とは?

1985年に設立されたDAAD友の会は、日独間の学術と文化の交流および会員相互の交流を図ることを目的とし、DAAD元日本人奨学生の有志を中心に、現在全国各地に880名余の会員がいます。友の会の事業としては、日独の研究者による講演会や元奨学生の演奏による音楽会の開催、機関誌「ECHO」と会誌「友の会便り」の刊行などが行われています。こうした事業は、その多くがDAAD東京事務所との緊密な協力関係のもとで行われており、その成果はボンの本部とアルムニ担当局にも報告されています。事務局はDAAD東京事務所内に置かれています。

会長 ごあいさつ

留学時期も留学先も、専門分野も現職も異なる多様な世代の人々が、DAAD奨学金を得てドイツに留学したという経験だけを共通点として集っているのがDAAD友の会です。元DAAD奨学生の同窓会がこれほどしっかり組織・運営され、継続している国は、世界にあまり例を見ません。私たちのDAAD友の会は、単に和気藹々たる同窓会であるにとどまらず、ドイツでの学術経験を共通の基盤として世代を超えた学際的なネットワークを築くための未来志向の組織でもあります。新たな仲間や学際的人脈、そしてさまざまな知的刺激を新たに得られる交流の場として、友の会は活動を続けてきました。私は新たに選ばれた理事会メンバー一同とともに、友の会が持つ大きなポテンシャルをさらに具体的な形へと育てるべく、多彩な催しものの実現や意見・情報交換の場の提供に力を尽くしていきたいと考えています。

新理事会の活動が軌道に乗り、これまでなかったような新たな催しや企画なども実現していくとき、DAAD友の会は会員の皆さまにとって、きっとさらに魅力的で求心力を持つ存在に育っていくものと確信しています。これまでDAAD友の会が培ってきた温かい人間関係を大切にしながら、まずは機能する理事会の基礎を改めて築き直し、会員の皆さまとの双方向のコミュニケーションを活性化するために必要な改革を進めることが、私に課せられた課題だと理解しています。試行錯誤の覚束ない歩みではありますが、会員の皆さまには新理事会を温かく見守り、積極的にご協力いただければ大変にありがたく存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

相澤 啓一 (1982 Köln - 1984 München)
  (会長任期:2025年― 2027年定期総会)

1985年に発足したDAAD友の会の設立40周年は、大きな変革の年となりました。その重要な時期、これまで理事経験すらなかった私が思いがけず会長職を仰せつかることとなりました。どうぞよろしくお願いいたします。

設立目的と役割

ドイツ学術交流会(DAAD)はドイツ連邦共和国の大学が共同で設置している機関です。DAADは、特に学生と研究者の交流を通して外国の大学との関係を促進する役割を担っています。このために提供されている多様なプログラムは、世界のほとんどすべての国々のあらゆる専攻分野の研究者、大学教員、学生を対象としています。

DAADは私法上の登録団体です。加盟しているのは、大学学長会議(HRK)に代表を送っている大学と、その大学の学生連盟です。総会で選ばれた理事会が、DAADの事業方針に責任を持っています。理事会構成員はその大半が大学代表からなっています。

DAADは公的拠出金を主な財源基盤として運営されています。その大半は外務省、さらに教育科学省、経済協力省から拠出されています。さらに欧州共同体、科学技術研究省、ドイツ学術振興協力連盟(SV)、その他の多数の国内外の財団・研究組織が特定のプログラムや事業の財源供出者となっています。各州もDAADに予算面で貢献しています。それは主に大学教員による事業への協力、および外国人留学生受入れというかたちで行われています。

DAADはこうした財源をもちいて加盟大学、公的・私的な拠出機関のために対外的な文化・学術政策、国際的な教育・大学政策ならびに第三世界諸国への教育協力の課題に取り組んでいます。

DAADの本部はボンにあります。ブリュッセル、リオデジャネイロ、北京、ボゴタ、カイロ、パリ、ニューデリー、ジャカルタ、アンマン、ナイロビ、メキシコシティ、ワルシャワ、モスクワ、チュニス、ロンドン、ニューヨーク、ハノイ、東京に在外事務所を設置しています。ベルリン事務所は特にベルリン芸術家プログラムを担当しています。

本部には「DAAD元奨学生と友の会」 (Vereinigung der Ehemaligen und Freunde des DAAD e.V.)の事務局も置かれています。この会はDAADの事業促進を助けています。

DAADは以下のような事業をおこなっています。

  • 外国およびドイツの学生、研修生、若手研究者、大学教員に対する奨学金授与を通して大学分野における教育、継続教育、研究を促進する。

  • あらゆる専門領域 (ドイツ語・ドイツ文学、ドイツ地域研究の講師を含む)について外国の大学で短期・長期の講師を務めるドイツ人研究者・教員の紹介と派遣を促進する。

  • 出版物、口頭・書面による助言を通して日独両国における勉学・研究の可能性に関する 情報を提供する。ドイツまたは日本で研究者・学生グループが情報を得るための旅行を組織ないし援助する。

  • 元奨学生に対し、再招待、講演会・会合の開催、出版物の送付を行う。

DAADは独自のプログラムを実施するほかに、研究機関・高等教育機関が国際的な交流を進めるにあたって政治的・法的な枠組みを作る上で助言などをしています。ドイツの大学が外国の大学と提携関係を結ぶときには、そのサポートもしています。また、ドイツの大学で学ぶ外国人学生の学習環境の改善にも努めています。

ドイツ学術交流会(DAAD)とは?

DAAD 友の会 役員

(2025年度総会から2027年度総会まで)

会  長  相澤 啓一

副会長   松村 明  水戸部 由枝

     宮本 真也

顧  問  欠員

監  事  鈴木 宗徳   玉川 裕子

理  事  石井 香江   上田 知夫 

      久保田 隆 小西 飛鳥

田口 季京 長木 誠司

西  美奈 芳賀 雅顯

水野 陽

(2025年度総会から2027年度総会まで)

企 画 田口 季京 長木 誠司

西 美奈

広 報 上田 知夫

法 務 久保田 隆 小西 飛鳥

芳賀 雅顯 水野 陽一

地 方 (京都)石井 香江

 (中部)久保田 隆

 (九州)水野 陽一

会 計 宮本 真也

ECHO編集委員   東 健太郎 久保田 隆

   小西 飛鳥 関 映子

    丸山 達也 水戸部 由枝

   山田 香織

各種委員一覧

1.吉田 久 (1985-1991)

2.山本 信 (1991-1995)

3.石川 明 (1991-2005)

4.樋口 隆一(2005-2021)

5.三上 威彦(2021-2025)

DAAD友の会歴代会長